「そろそろホームページを作ったほうがいいのかな」
起業したばかりの方や、これまでなんとなく後回しにしてきた経営者の方から、こんな声をよく聞きます。周りが当たり前のように持っているから、自分も作らないといけない気がする。でも本当に必要なのか、正直よくわからない。
結論から言うと、ホームページは全員に必要なわけではありません。むしろ、今は作らないほうがいい人もいます。
この記事では「作るべきかどうか」を自分で判断できるように、必要な人・不要な人の違いを整理していきます。
なぜ「とりあえず作る」は失敗しやすいのか
ホームページを作ったのに成果が出ない。そんな話は珍しくありません。
なぜそうなってしまうのか、よくあるパターンを見てみましょう。
作ること自体が目的化しているケース
「名刺代わりに」「とりあえず形だけでも」という理由で作り始めると、完成した時点で満足してしまいがちです。
でも本来、ホームページはあくまで手段であって、その先に「誰に何を届けたいのか」がなければ機能しません。
目的がぼんやりしたまま作ると、デザインや構成も曖昧になり、結果として誰にも響かないページが出来上がります。
集客できない理由が別にある場合
「集客したいからホームページを」と考える方は多いですが、集客がうまくいかない原因はホームページの有無ではないことも多々あります。
たとえば、そもそもサービスの魅力が伝わっていない、価格設定に問題がある、ターゲットが曖昧、といった課題です。
こうした根本的な部分を整理しないままホームページを作っても、期待した成果にはつながりません。
作ったあとに放置される構造的原因
ホームページは作って終わりではなく、更新や改善を続けることで価値が出てきます。しかし、日々の業務に追われる中で、更新まで手が回らないのが現実です。
最初から「自分で継続的に運用できるか」を考えずに作ると、古い情報が載ったまま放置され、かえって印象を悪くしてしまうこともあります。
ホームページが”今は不要”な人の3つの特徴
ここでお伝えしたいのは「あなたにはホームページはいらない」という否定ではありません。今の状況を整理したとき、優先順位が低いケースがあるということです。
紹介・リピートだけで安定している
既存のお客様からの紹介や、リピートだけで十分に仕事が回っている場合、無理にホームページを作る必要はありません。
新規の問い合わせを増やしたいわけでもなく、今の働き方に満足しているなら、ホームページに時間やお金をかける優先度は低いでしょう。
もちろん、将来的に状況が変われば、そのときに検討すればいい話です。
商品・サービスがまだ固まっていない
起業したばかりで、提供するサービスの内容や価格、ターゲットがまだ試行錯誤の段階にある場合も、ホームページを作るタイミングとしては早いかもしれません。
サービス内容が変わるたびにホームページを修正するのは手間がかかりますし、そもそも何を載せればいいかも定まりません。
まずは実際にお客様と向き合いながら、サービスの形を固めることが先決です。
時間も予算も確保できない状態である
ホームページを作るには、自作するにしても外注するにしても、ある程度の時間と費用がかかります。今の段階で余裕がないなら、無理に進めるより、まずは目の前の仕事に集中するほうが現実的です。
中途半端な状態で作り始めても、途中で止まってしまったり、納得のいかないものが出来上がったりする可能性があります。
逆に、作らない方が機会損失になるケース
一方で、ホームページがないことで損をしている可能性があるケースもあります。
検討段階で比較されやすい業種
お客様がサービスを選ぶとき、複数の候補を比較検討するのが当たり前になっている業種では、ホームページがないと選択肢にすら入れない可能性があります。
たとえば、整体院やサロンなど、初めて利用する際に「どんな人がやっているのか」「どんな雰囲気なのか」を事前に確認したいと思う業種です。
検索して情報が出てこないと、それだけで候補から外れてしまうことがあります。
信頼性を第三者に説明する必要がある場合
士業など、専門性や信頼性が重視される業種では、ホームページが名刺以上の役割を果たすことがあります。紹介を受けた人が「この人に頼んで大丈夫かな」と確認したいとき、検索してもホームページが出てこないと、不安を感じることがあるからです。直接の営業ツールというより、信頼を補強する材料としてホームページが機能するケースです。
「必要かどうか」を判断するための3つの質問
ここまで読んで、自分はどちらに当てはまるのかまだ迷っている方もいるかもしれません。そんなときは、次の3つの質問を自分に投げかけてみてください。
今、誰に何を伝える必要があるか?
ホームページで届けたい相手は誰ですか?
そして、その人に何を伝えたいですか?この質問に具体的に答えられるなら、ホームページを作る意味があります。
逆に「なんとなく会社の情報を載せたい」程度であれば、今は必要ないかもしれません。
それは他の手段で代替できるか?
伝えたいことがあったとしても、SNSや紹介、チラシなど、ホームページ以外の手段で十分に届けられるなら、わざわざホームページを作る必要はありません。
ホームページが唯一の手段ではないことを忘れずに、他の選択肢と比較してみてください。
半年後も同じ悩みを抱えていそうか?
「ホームページがないから困っている」という状態が、半年後も続いていそうですか?もし一時的な悩みなら、今すぐ動く必要はないかもしれません。
でも、半年後も同じことで悩んでいる自分が想像できるなら、今のうちに手を打っておく価値はあるでしょう。
作ると決めた人が、次に考えるべきこと
もしここまで読んで「やっぱり作ろう」と思った方は、次のステップとして考えておきたいことがあります。
今すぐ作るべきか?後回しでいいか?
必要だとわかっても、今すぐ取りかかるべきかどうかは別の話です。
今は繁忙期で手が回らない、もう少しサービス内容を固めてからにしたい、といった事情があれば、時期を見て進めるのも一つの判断です。焦って中途半端に始めるより、準備が整ってから取り組むほうが結果的に良いものができることもあります。
自作か、依頼か?
作ると決めたら、自分で作るか、誰かに頼むかを考える必要があります。時間はあるけど予算は限られている、逆に予算はあるけど時間がない、など、状況によって最適な選択は変わります。
どちらにもメリット・デメリットがありますので、自分の状況に合った方法を選んでください。
ホームページは、あれば便利なものですが、全員に必須というわけではありません。「作らない」という選択も、状況によっては正解です。
大切なのは、なんとなくではなく、自分の状況を整理したうえで判断すること。この記事が、その判断の助けになれば幸いです。
